2009-11-24(Tue)
涙は自分の為にあります。
笑顔は他人の為にあります。

これまた我が家へやってきた、シャチのすけ(現在御名前考案中)
最初は、何だ、イルカか?哺乳類か?ギリ魚介類か?と不審がりましたが、この子はイルカの仲間でした。(分類的にはクジラだけど。)
哺乳類ですね〜、肉食ですね〜、肺呼吸野郎ですね〜。
野郎なんて言っちゃってますが、成体でバスくらいの大きさを誇る彼らに人間は成すすべもないはず。
この動物が↑ですよ。
凶暴な爪と牙をもったクマがティディベアとして可愛がられているようなものです。
マスコット的存在となればだれも文句は言わないんです。
その証拠に、御土産として地場産業は何でも名物にしたがります。
「こんなん誰が買うんだろう?」と思っている横で、「可愛〜!」と言いながら皆キーホルダーやぬいぐるみを買っていきます。
そんな阿呆がここにいることが、上の写真より証明されました。
えーと、で。
因みに。
これが何かというと…秘密です。
妄想して考えてみてください。
ヒントは、御口のチャック。
実は、なんとなく恥ずかしくて言えないだけだったりして。

さーて。
ここで、久方ぶりの
轍の雑学コーナー
笑顔は他人の為にあります。

これまた我が家へやってきた、シャチのすけ(現在御名前考案中)
最初は、何だ、イルカか?哺乳類か?ギリ魚介類か?と不審がりましたが、この子はイルカの仲間でした。(分類的にはクジラだけど。)
哺乳類ですね〜、肉食ですね〜、肺呼吸野郎ですね〜。
野郎なんて言っちゃってますが、成体でバスくらいの大きさを誇る彼らに人間は成すすべもないはず。
この動物が↑ですよ。
凶暴な爪と牙をもったクマがティディベアとして可愛がられているようなものです。
マスコット的存在となればだれも文句は言わないんです。
その証拠に、御土産として地場産業は何でも名物にしたがります。
「こんなん誰が買うんだろう?」と思っている横で、「可愛〜!」と言いながら皆キーホルダーやぬいぐるみを買っていきます。
そんな阿呆がここにいることが、上の写真より証明されました。
えーと、で。
因みに。
これが何かというと…秘密です。
ヒントは、御口のチャック。
実は、なんとなく恥ずかしくて言えないだけだったりして。

さーて。
ここで、久方ぶりの
轍の雑学コーナー
2009-11-23(Mon)
えー・・・
なんでしょう。最近のこの怠け具合。
いえ仕事は怠けていません。今日も今日とて休日出勤してきましたともさ。昨日も行ったし明日も行きます。明後日も行って、そしたらしあさってくらいにはお休みします。教授とのスケジュールの兼ね合いが取れれば休めるはず。つか、そろそろ休みたい。
休めたら…
洗濯掃除して。
空洞が目立ってきた冷蔵庫の中を少しは満たして。
本屋さん行ってあれこれ見て。
そしたらヤーガー…じゃなくて(これはちぇろっちだ)、オイドクサー買って。
アニメイト行って新作見て。
寒いけど、ここはローマじゃないけど、ジェラート食べて。
家帰って昼寝して。
カボチャサラダでも作って。
同人誌でも見る。
(ん?最後に何か異質物が混じってる?ノー・プロブレム!醍醐味であることに変わりはない!!)

これ実は、まだ、開けていない。トランプの方ね。
冊子の方はばっち読ませていただいておりますが。なんだか勿体なくってぇぇ。
一度こういうの開ける機会を逃すと中々開けることができない阿呆な子なんです。んなもん気にせず、さっさと開ければよいものを…ねぇ。

その冊子の裏ッ側。映画になるということはですな。またもやCDが出ると言うこと?
って、あ、もうこれ↑過ぎてら。
テレビを見ない奴ですから、たとえどんなアニメが世間で流されていようとリモコンに手を伸ばすことはないんですわな。うちは。
大学の時に、分かったんです。
やっぱりアニメがうつされていると、どんなにガキもといお子様向けだろうとつい見ちゃうんです。で、ついでに空きテープなどを探して録画もしちゃう。それが各週になる。でも必ず録画予約を忘れちゃう。そしたらなんだか録り溜めしといた分も、持ってるの馬鹿らしくなるんです。「あなくいだらけのアニメもっとくよりは、DVD買った方がいいわな」って。それのエンドレス。
この時は、スピカとプラネテスと十二国記、それからワンピにガンダム種に忍たま。見るのは主に再放送ばかりでしたから。

久方ぶりのらくがき。
もう落書きの仕方も忘れたよ。
このへっぽこの介が!!
デジタルはすんごい綺麗だけどさ。
うちにとってはやっぱりまだ高嶺の華なんだよ。
なんでしょう。最近のこの怠け具合。
いえ仕事は怠けていません。今日も今日とて休日出勤してきましたともさ。昨日も行ったし明日も行きます。明後日も行って、そしたらしあさってくらいにはお休みします。教授とのスケジュールの兼ね合いが取れれば休めるはず。つか、そろそろ休みたい。
休めたら…
洗濯掃除して。
空洞が目立ってきた冷蔵庫の中を少しは満たして。
本屋さん行ってあれこれ見て。
そしたらヤーガー…じゃなくて(これはちぇろっちだ)、オイドクサー買って。
アニメイト行って新作見て。
寒いけど、ここはローマじゃないけど、ジェラート食べて。
家帰って昼寝して。
カボチャサラダでも作って。
同人誌でも見る。
(ん?最後に何か異質物が混じってる?ノー・プロブレム!醍醐味であることに変わりはない!!)

これ実は、まだ、開けていない。トランプの方ね。
冊子の方はばっち読ませていただいておりますが。なんだか勿体なくってぇぇ。
一度こういうの開ける機会を逃すと中々開けることができない阿呆な子なんです。んなもん気にせず、さっさと開ければよいものを…ねぇ。

その冊子の裏ッ側。映画になるということはですな。またもやCDが出ると言うこと?
って、あ、もうこれ↑過ぎてら。
テレビを見ない奴ですから、たとえどんなアニメが世間で流されていようとリモコンに手を伸ばすことはないんですわな。うちは。
大学の時に、分かったんです。
やっぱりアニメがうつされていると、どんなにガキもといお子様向けだろうとつい見ちゃうんです。で、ついでに空きテープなどを探して録画もしちゃう。それが各週になる。でも必ず録画予約を忘れちゃう。そしたらなんだか録り溜めしといた分も、持ってるの馬鹿らしくなるんです。「あなくいだらけのアニメもっとくよりは、DVD買った方がいいわな」って。それのエンドレス。
この時は、スピカとプラネテスと十二国記、それからワンピにガンダム種に忍たま。見るのは主に再放送ばかりでしたから。

久方ぶりのらくがき。
もう落書きの仕方も忘れたよ。
このへっぽこの介が!!
デジタルはすんごい綺麗だけどさ。
うちにとってはやっぱりまだ高嶺の華なんだよ。
2009-11-22(Sun)
SS037
※ユニウスセブンの残骸(という名の生存維持にかけた資源)回収作業中に起こったゴタゴタの裏側
「はーっ。俺達、ほんと、何やってんだろう?」
「何って…墓荒らしだろう?」
「それを言うなよ。折角、フラガ少佐が誤魔化してくれたんだからさぁ」
「…(この場合、どっちも綺麗事のような気がするけどな)。そもそも、あれ、墓標じゃないだろ」
「お前、何か勘違いしてない?墓ってのは、別段墓石があるから墓なわけじゃないだろ。死んだ奴が入れられるもんのことだろう」
「あー…確かにな。俺、小学生の時、引き出しタイプの墓、見たわ。タンスみたいに壁一面が引き出しになっててさ。墓参り来たやつはそっから引き出して御参りすんの。墓も集合住宅になったんだなぁって、思った。そのうち、ポケットタイプの墓も出るかもな。その中には灰だけが入ってんのな」
「…宇宙葬に比べたらましなのかなぁ?まだ生まれた大地に足が根付いてんだもんな」
「で、俺達はそんな人たちの眠る場所を掘り起こしてるっと。そのうち、ファラオみたく呪われたりして」
「だからやめろっての。俺達はそこにある資源を有効活用している。それでいーじゃないか」
「人としてどーよって思わなくはないな…」
「それを言ってくれるな、友よ…あ、フラガ証左だ」
「ん?お前ら、サボってんなよ。何の話してたんだ?何か問題でも起こったか?」
「いえただの休憩です」
「人としての価値について話してました」
「はぁ?お前ら、人の価値って…一体何で決まると思ってるんだ?」
「…えぇと、一般的に業績、とか」
「能力や人柄、ですか?」
「あぁ?何言ってんだ?
人の価値決めんのは、"人"だろうが。
猫や猿やシャチが人の価値なんか分かるわけねーだろうが」
「いや、はぁ、まぁ…」
「その通り…ですが」
これは、人間の主観がどうのということを言いたいのだろうか。
というか、何故そこで人間と関わりの薄そうなシャチなんかが出てくるんだ?
彼らにとって人間など餌に過ぎないであろうに。
「この世の物はこの世の者のためにあるんだよ。それをとやかく言うような奴ら、放っときゃいいんだ。どうせ自分たちが同じ目に会ったら真っ先に非人道的な行動を取るような奴らばかりなんだから。死んだ奴らにしてやれることも、してもらうこともできはしないが。感謝だけはしとけよ」
「「・・・・・・・・・」」
その休憩終わったら、格納庫行って物資の分配作業にまわれ。
それだけ言うと、フラガは去って行った。
ガコンという音が聞こえ、またこの艦に荷が届いたようだ。
〜耳に入ってくる声〜
その日、珍しい客がやってきた。
「あれ…?ミリアリア?」
「どうも、ね。久しぶり。元気してた?」
その時、キラは初めて彼女のパンツルック姿を見た。
「また、どうして、急に?誰かに用事?」
いつもなら、キラは疑うような、こんな言い方をしない。
カガリからの用事だと言うのなら、ボディガードであるアスランが言付かる。
ミリアリアの職業柄、ラクスへの取材と言うことも考えられるが、彼女が知人を売るような、そんなまねをするはずが無いということは分かっている。
ただ、旧友であるキラの顔が見たいというのなら、事前にアポイントメントを取るはずだ。親しき仲にも何とやら。それをフリーのカメラマンとして動いている彼女がおろそかにすると言うことは考え難い。ましてや、ここは、ちょっと寄り道がてらに、という理由で来れるような場所でもない。街からは車でなければ来ることが困難なくらい、遠く離れている。
勿論、キラも咎めるような口調ではなく、本当に理由が分からないから、こうして聞いているのだ。
「ん?用事と言えば、用事、ね。キラ達への挨拶は、そのついでみたいなものよ」
「何それ?ひどいなぁ」
ここに来る来客は、アスランかカガリ、そしてカガリを追ってくるキサカかマーヤくらいのものだから、それ以外の人と、こうしてやり取りをするのは、本当に久方ぶりであった。
くすくすと漏れる笑いに、傍で響く波の音が被さった。
パシャ パシャ
パシャ
時折子供たちとじゃれあいながら、彼らの姿をシャッターを切り続けるミリアリアに、御茶を入れてきたキラは不思議そうにその光景を眺めた。
何時も来るカガリとはまた違ったタイプの女性が来たことで、最初は人見知りをしていた子供達も、ミリアリアがキラやマリューさんと親しそうに話すのを見て、すぐに警戒を解いた。
その光景を見ながら、キラはどこかで見たような風景だなとぼんやり思った。
「ミリアリアの用事って、それ?」
キラがカメラを指差す。
「そうよ。お・仕・事!
ん〜。ここの子どもたちっていい顔で笑うわね。ラクスのおかげかしら?」
そう言って、また一枚撮る。
すると女の子がミリアリアに近寄ってきて、二言三言話す。
この年頃の子どもたちは何にでも興味を示し、何でも話題のネタにしたがる。大人にとってはあまり娯楽の無いこの場所は退屈を誘ってしまうことが多いが、子供たちにとっては意味の分からないもので溢れかえっている街よりも発見するもの全てが不思議と期待と少しの畏怖に満ちているこの場所の方がかえって都合がいいらしい。
夏の天気の良い夜は幾晩も海辺で星を見上げては星座を探した。
洞窟に反響する声が面白く、ひたすらこだまを繰り返した。
草花の特徴を覚え、おままごとに使うのに最適な材料を探すのが上手くなった。
どれもこれも飽くことなく続けられた。
ミリアリアからちょっとした情報を引き出した女の子たちは笑いながら去っていき、仲間の元へ報告に走った。
これでまた新しい話のネタができたのだろう。
得意げに話すその子達の輪を見つめるミリアリアがまた一つ、シャッターを切った。
それを見て、何のデジャブを感じていたのか、キラは合点が行った。
モデルに話しかけ、自然な表情を引き出す、スタジオのあの構図だ。
キラはこれまで一度もスタジオなんて場所に入ったことはないが、テレビや雑誌で見たことくらいはある。
カメラの前に立つと、特に離れしていない者の場合、どうしても顔が引きつってしまう傾向にある。それをどうにか笑顔や自然な顔を引き出そうとして、カメラマンはモデルに色々と話しかけたりリラックスするように仕向けると言う。どの雑誌を見てもモデルがあんなに笑顔でいられるのは、カメラマンのそういった些細な気配りによるものだと感心したものだ。
同じようなことを昔アスランで試したことがあるが、何がどう失敗したのか、微妙な顔をされただけに終わったのは、何となく苦い記憶だ。
ミリアリアはカメラマンだが、子供たちはモデルと言うわけではない。
だからか、ミリアリアが子供たちにどうして欲しいとか注文をつけることはないし、子供たちもミリアリアがカメラを向けるのに大して意識を向けてはいない。
ただそこにある自然の表情を、ミリアリアはひたすら撮り続けていた。
カメラのフィルムが切れたのか、手を休めたミリアリアにどうぞ、と御茶を差し出す。
有難う、と言うとミリアリアは一息ついてカップを手にした。
「ミリアリア、今度は子供向けの本でも作り始めたの?それともこれから子育てをする御母さん向けの雑誌?」
「Non. どちらも違うわよ」
夏の日差しと海からの潮風が舞い込んでくるテラスに、カランという氷がグラスにぶつかる音がした。
少し遠ざかる子供たちの声と入れ替わりに大きくなる海の音が心地よい。
「今でも私のやってることは、あれから変わらないわ」
あれから、ということは、彼女が手掛けている記事は戦争に纏わること。
ミリアリアがこの職業に就くと知って最後まで反対し続けたのは確か、サイだった。
だけど、彼女を今一番応援しているのもサイなのではないかと、キラは思っている。
人間らしいところをいやというほど知ってしまったけど、それでも、他の誰よりも生真面目なのだ。アスランと同じで。彼は、とても心配症で、だけど最後まで応援してくれた。それを考えれば、サイのあれは反対ではなく心配だったのかもしれない。
その心配は、単に戦場では危険が付き纏うという物理的なことばかりではなく、被害と言う惨状に精神的苦痛を引きずられないかと言うこともかねてのことであった。友達であるキラと恋人であるトールのMIA。それが彼女にどのような劇場をもたらしたのか、キラは知る由もなかった。
ミリアリアはグラスを置き、フィルムカバーを開けた。
「ここにいる子達は、確かに戦争孤児だけど。ミリアリアが求めているようなものじゃ…」
戦場で起こっている現実や戦争の悲惨さを伝える―それが戦場カメラマンの使命。
ミリアリアはフィルムを交換する手を止め、また近くなってくる子供たちの声のする方を向き、
「キラ。これも現状よ?」
それだけ言うと、また下を向き、交換作業を始めた。
「私ね、戦争が何も生み出さないって信じたくないの。トールの死が無駄だったって考えたくないの。確かに戦争は嫌なものを、いけないものをたくさん引き連れてくるわ。戦争があっていいなんて考えたことなんて、一度もない。これからもきっとそう。だけどね、全てが全て、悪かったなんて、そんなの、私は信じない。
ここに辛さとか悲しみとか乗り越えた人たちがいるよってこと、笑ってるよってこと。あんな嫌なことがあっても強く在れる人達がいるんだよってこと、示したい。パンドーラの箱の中にも一つだけ希望が入っていたみたいに、良いこともあったんだよって、言いたい。トール達がただ絶望の中でだけ死んでいったなんて言いたくない。
あの子たちの笑顔が希望だって…
…ごめん。これ、多分、私の自己満足。この取材のこと、まだ本決まりじゃないの。編集部には暇を見つけてかけあってる最中。だから…だから…」
子供たちの声がキラとミリアリアの前を通り過ぎ、また遠ざかっていく。
「ごめん」
キラはただ一言発した。
「何で、キラが謝るのよ。キラが悪いなら、私も悪いんだから。キラが謝る必要なんて…」
「うん。でも…ごめん」
キラはもう一度ごめんと繰り返し、波の音に耳を傾けた。
氷が溶け、カランと氷がグラスにぶつかる音は先ほどよりも小さく聞こえた。
ミリアリアはフィルム交換を終え、テラスから浜へ下りる階段に腰をかけた。
ざりざりと鳴る砂音を靴の裏で少し弄んだ。
トリィ、と鳴く声と羽音が遥か上空から聞こえてきた。
意図せず、それにむかってカメラのシャッターが下りた。
〜ストックホルム症候群〜
※ストックホルム症候群=被害者が犯人に、必要以上の同情や連帯感、好意などをもってしまうこと。
自分もよく言ってますが、戦争は加担した者全員が連帯責任的立場にあると思います。
けれど、戦場は非日常で特殊な環境下故、思った以上に、この症状に干渉されやすいのではないでしょうか。
今回は適当に付けた名故、アップする際には別名にするかもしれません。
※ユニウスセブンの残骸(という名の生存維持にかけた資源)回収作業中に起こったゴタゴタの裏側
「はーっ。俺達、ほんと、何やってんだろう?」
「何って…墓荒らしだろう?」
「それを言うなよ。折角、フラガ少佐が誤魔化してくれたんだからさぁ」
「…(この場合、どっちも綺麗事のような気がするけどな)。そもそも、あれ、墓標じゃないだろ」
「お前、何か勘違いしてない?墓ってのは、別段墓石があるから墓なわけじゃないだろ。死んだ奴が入れられるもんのことだろう」
「あー…確かにな。俺、小学生の時、引き出しタイプの墓、見たわ。タンスみたいに壁一面が引き出しになっててさ。墓参り来たやつはそっから引き出して御参りすんの。墓も集合住宅になったんだなぁって、思った。そのうち、ポケットタイプの墓も出るかもな。その中には灰だけが入ってんのな」
「…宇宙葬に比べたらましなのかなぁ?まだ生まれた大地に足が根付いてんだもんな」
「で、俺達はそんな人たちの眠る場所を掘り起こしてるっと。そのうち、ファラオみたく呪われたりして」
「だからやめろっての。俺達はそこにある資源を有効活用している。それでいーじゃないか」
「人としてどーよって思わなくはないな…」
「それを言ってくれるな、友よ…あ、フラガ証左だ」
「ん?お前ら、サボってんなよ。何の話してたんだ?何か問題でも起こったか?」
「いえただの休憩です」
「人としての価値について話してました」
「はぁ?お前ら、人の価値って…一体何で決まると思ってるんだ?」
「…えぇと、一般的に業績、とか」
「能力や人柄、ですか?」
「あぁ?何言ってんだ?
人の価値決めんのは、"人"だろうが。
猫や猿やシャチが人の価値なんか分かるわけねーだろうが」
「いや、はぁ、まぁ…」
「その通り…ですが」
これは、人間の主観がどうのということを言いたいのだろうか。
というか、何故そこで人間と関わりの薄そうなシャチなんかが出てくるんだ?
彼らにとって人間など餌に過ぎないであろうに。
「この世の物はこの世の者のためにあるんだよ。それをとやかく言うような奴ら、放っときゃいいんだ。どうせ自分たちが同じ目に会ったら真っ先に非人道的な行動を取るような奴らばかりなんだから。死んだ奴らにしてやれることも、してもらうこともできはしないが。感謝だけはしとけよ」
「「・・・・・・・・・」」
その休憩終わったら、格納庫行って物資の分配作業にまわれ。
それだけ言うと、フラガは去って行った。
ガコンという音が聞こえ、またこの艦に荷が届いたようだ。
〜耳に入ってくる声〜
その日、珍しい客がやってきた。
「あれ…?ミリアリア?」
「どうも、ね。久しぶり。元気してた?」
その時、キラは初めて彼女のパンツルック姿を見た。
「また、どうして、急に?誰かに用事?」
いつもなら、キラは疑うような、こんな言い方をしない。
カガリからの用事だと言うのなら、ボディガードであるアスランが言付かる。
ミリアリアの職業柄、ラクスへの取材と言うことも考えられるが、彼女が知人を売るような、そんなまねをするはずが無いということは分かっている。
ただ、旧友であるキラの顔が見たいというのなら、事前にアポイントメントを取るはずだ。親しき仲にも何とやら。それをフリーのカメラマンとして動いている彼女がおろそかにすると言うことは考え難い。ましてや、ここは、ちょっと寄り道がてらに、という理由で来れるような場所でもない。街からは車でなければ来ることが困難なくらい、遠く離れている。
勿論、キラも咎めるような口調ではなく、本当に理由が分からないから、こうして聞いているのだ。
「ん?用事と言えば、用事、ね。キラ達への挨拶は、そのついでみたいなものよ」
「何それ?ひどいなぁ」
ここに来る来客は、アスランかカガリ、そしてカガリを追ってくるキサカかマーヤくらいのものだから、それ以外の人と、こうしてやり取りをするのは、本当に久方ぶりであった。
くすくすと漏れる笑いに、傍で響く波の音が被さった。
パシャ パシャ
パシャ
時折子供たちとじゃれあいながら、彼らの姿をシャッターを切り続けるミリアリアに、御茶を入れてきたキラは不思議そうにその光景を眺めた。
何時も来るカガリとはまた違ったタイプの女性が来たことで、最初は人見知りをしていた子供達も、ミリアリアがキラやマリューさんと親しそうに話すのを見て、すぐに警戒を解いた。
その光景を見ながら、キラはどこかで見たような風景だなとぼんやり思った。
「ミリアリアの用事って、それ?」
キラがカメラを指差す。
「そうよ。お・仕・事!
ん〜。ここの子どもたちっていい顔で笑うわね。ラクスのおかげかしら?」
そう言って、また一枚撮る。
すると女の子がミリアリアに近寄ってきて、二言三言話す。
この年頃の子どもたちは何にでも興味を示し、何でも話題のネタにしたがる。大人にとってはあまり娯楽の無いこの場所は退屈を誘ってしまうことが多いが、子供たちにとっては意味の分からないもので溢れかえっている街よりも発見するもの全てが不思議と期待と少しの畏怖に満ちているこの場所の方がかえって都合がいいらしい。
夏の天気の良い夜は幾晩も海辺で星を見上げては星座を探した。
洞窟に反響する声が面白く、ひたすらこだまを繰り返した。
草花の特徴を覚え、おままごとに使うのに最適な材料を探すのが上手くなった。
どれもこれも飽くことなく続けられた。
ミリアリアからちょっとした情報を引き出した女の子たちは笑いながら去っていき、仲間の元へ報告に走った。
これでまた新しい話のネタができたのだろう。
得意げに話すその子達の輪を見つめるミリアリアがまた一つ、シャッターを切った。
それを見て、何のデジャブを感じていたのか、キラは合点が行った。
モデルに話しかけ、自然な表情を引き出す、スタジオのあの構図だ。
キラはこれまで一度もスタジオなんて場所に入ったことはないが、テレビや雑誌で見たことくらいはある。
カメラの前に立つと、特に離れしていない者の場合、どうしても顔が引きつってしまう傾向にある。それをどうにか笑顔や自然な顔を引き出そうとして、カメラマンはモデルに色々と話しかけたりリラックスするように仕向けると言う。どの雑誌を見てもモデルがあんなに笑顔でいられるのは、カメラマンのそういった些細な気配りによるものだと感心したものだ。
同じようなことを昔アスランで試したことがあるが、何がどう失敗したのか、微妙な顔をされただけに終わったのは、何となく苦い記憶だ。
ミリアリアはカメラマンだが、子供たちはモデルと言うわけではない。
だからか、ミリアリアが子供たちにどうして欲しいとか注文をつけることはないし、子供たちもミリアリアがカメラを向けるのに大して意識を向けてはいない。
ただそこにある自然の表情を、ミリアリアはひたすら撮り続けていた。
カメラのフィルムが切れたのか、手を休めたミリアリアにどうぞ、と御茶を差し出す。
有難う、と言うとミリアリアは一息ついてカップを手にした。
「ミリアリア、今度は子供向けの本でも作り始めたの?それともこれから子育てをする御母さん向けの雑誌?」
「Non. どちらも違うわよ」
夏の日差しと海からの潮風が舞い込んでくるテラスに、カランという氷がグラスにぶつかる音がした。
少し遠ざかる子供たちの声と入れ替わりに大きくなる海の音が心地よい。
「今でも私のやってることは、あれから変わらないわ」
あれから、ということは、彼女が手掛けている記事は戦争に纏わること。
ミリアリアがこの職業に就くと知って最後まで反対し続けたのは確か、サイだった。
だけど、彼女を今一番応援しているのもサイなのではないかと、キラは思っている。
人間らしいところをいやというほど知ってしまったけど、それでも、他の誰よりも生真面目なのだ。アスランと同じで。彼は、とても心配症で、だけど最後まで応援してくれた。それを考えれば、サイのあれは反対ではなく心配だったのかもしれない。
その心配は、単に戦場では危険が付き纏うという物理的なことばかりではなく、被害と言う惨状に精神的苦痛を引きずられないかと言うこともかねてのことであった。友達であるキラと恋人であるトールのMIA。それが彼女にどのような劇場をもたらしたのか、キラは知る由もなかった。
ミリアリアはグラスを置き、フィルムカバーを開けた。
「ここにいる子達は、確かに戦争孤児だけど。ミリアリアが求めているようなものじゃ…」
戦場で起こっている現実や戦争の悲惨さを伝える―それが戦場カメラマンの使命。
ミリアリアはフィルムを交換する手を止め、また近くなってくる子供たちの声のする方を向き、
「キラ。これも現状よ?」
それだけ言うと、また下を向き、交換作業を始めた。
「私ね、戦争が何も生み出さないって信じたくないの。トールの死が無駄だったって考えたくないの。確かに戦争は嫌なものを、いけないものをたくさん引き連れてくるわ。戦争があっていいなんて考えたことなんて、一度もない。これからもきっとそう。だけどね、全てが全て、悪かったなんて、そんなの、私は信じない。
ここに辛さとか悲しみとか乗り越えた人たちがいるよってこと、笑ってるよってこと。あんな嫌なことがあっても強く在れる人達がいるんだよってこと、示したい。パンドーラの箱の中にも一つだけ希望が入っていたみたいに、良いこともあったんだよって、言いたい。トール達がただ絶望の中でだけ死んでいったなんて言いたくない。
あの子たちの笑顔が希望だって…
…ごめん。これ、多分、私の自己満足。この取材のこと、まだ本決まりじゃないの。編集部には暇を見つけてかけあってる最中。だから…だから…」
子供たちの声がキラとミリアリアの前を通り過ぎ、また遠ざかっていく。
「ごめん」
キラはただ一言発した。
「何で、キラが謝るのよ。キラが悪いなら、私も悪いんだから。キラが謝る必要なんて…」
「うん。でも…ごめん」
キラはもう一度ごめんと繰り返し、波の音に耳を傾けた。
氷が溶け、カランと氷がグラスにぶつかる音は先ほどよりも小さく聞こえた。
ミリアリアはフィルム交換を終え、テラスから浜へ下りる階段に腰をかけた。
ざりざりと鳴る砂音を靴の裏で少し弄んだ。
トリィ、と鳴く声と羽音が遥か上空から聞こえてきた。
意図せず、それにむかってカメラのシャッターが下りた。
〜ストックホルム症候群〜
※ストックホルム症候群=被害者が犯人に、必要以上の同情や連帯感、好意などをもってしまうこと。
自分もよく言ってますが、戦争は加担した者全員が連帯責任的立場にあると思います。
けれど、戦場は非日常で特殊な環境下故、思った以上に、この症状に干渉されやすいのではないでしょうか。
今回は適当に付けた名故、アップする際には別名にするかもしれません。
2009-11-15(Sun)
Ue○○駅からMi○○駅に行くまでの間。
電車から外見てると「テレクラ」と書かれた看板が目につきます。
線路側に向かって堂々と掲げられています。
でもその佇まいは思いっきし民家…を、レンタルビデオショップに改造したかのような感じ。
ミネルバという看板掲げた店は近くにあるんですけどね。何やっている御店なのかは知りませんが。
そんなものがあったなと思った11/1朝、その日の始まりでした。
その日の終わりは、ドライクリーニングした(自分家の洗濯機で)干したのに、雨降ってしかも風が強いため、ベランダの床に落ちていたのを発見したことに終わりました。
六年前は結構高いところ(名目マンション)に住んでて、風が強いある日、遥か彼方の地上に冬用の厚い毛布が落ちているのは経験したことあるんですけどね。今のところ、それ以上の驚きはないな。原付きで行動走ってたら胡瓜が落ちててどうしようと思ったことはありますが。
毎回思うのですが、こんなサークルとしてオフ活動していないはみ出し者がレポをやっていいのか。
サークル様方に混じって宴会に繰り出していいのか。
この世界に常に置いて行かれがちな感がある奴が皆さまの御話に加わって良いのか!!?
でもちゃっかり居座っているこなきじじいのような奴です。
うっちゃーしい輩がいつもここに居るのですね、相すみませんです。
何でおいてけぼり感があるかというと。
自分、即ち轍は、EVAも見てないしニコも見てないし(ニコルじゃないよ?)オフもしてなければ次のイベントがとか締め切りがとか第三者として関与できない立ち位置にいるからなんですね。知人の方々にエールを送るしかできない能なし君なのですね。
これは…もっとヲタの道を極めねばならぬということなのですかね!?
だけど、第三者として、イコール、ファンとして、精一杯楽しませていただいておりますです。
しかし、今回はそれ以上にヘッロンヘロンでした。
この度パラサイトさせていただいたSPに戻ってきた時(御昼前)に「疲れ果ててるね」という御声を方々からいただいたくらい。
しかし、これはイベント疲れではないです!徹夜で原稿をやったわけではないし、会場に入る前に急いでコンビニにペーパー持って駆け込んだわけでもないです。轍はしがない売り子でしたから。
実はイベント2日前にやんごとなき理由で五時起きで高速バスに乗り大阪に行き、そこで一泊。
その翌日、つまりイベント前日に四時起きで兵庫に行き、そこで七時間拘束され。
夜八時過ぎに家へ戻ってきて、そこからイベント準備を始め、サークルリストの最終チェックをし爆睡。
当日は四時に起きてモソモソとモソラとなって準備を始め、出かけました。
自分は二度寝したら確実に寝過ごすから、会場に行って寝ようと目論んだわけですね。サークルチェックもしたかったし。今回パラサイトさせていただいたSP主には「え?そんなに早く来たの?もっとゆっくり来てよかったのに」と驚かれました。
いや、うん、まぁ。
タノシミ、デシタカラネ。
もうね、一般参加のくせが付いちゃってるんですね。
小心者と言うか心配症と言うかヌケサクと言うか。
条件反射みたいになっちゃってるんでしょうね。
兎にも角にも一般より早く入ることができたのには、本当に主には感謝しています。
今まで地方の1000スペくらいのイベントしか見たことなかったですから(開場前の様子)、祭りの直前の様子が見れてよかったです。あんな風になってたのかぁ。何度も経験あるサークル様方には何気ないことかもしれませんが、轍にとってはミーハーのようにはしゃげる体験でした。
多謝!
「売り子なり買い物なり何でもしまっせ」
と公言していた轍ですが、途中、あっちゃこっちゃに挨拶に行っていたような気がします。いや、実際行っていた。しかもY様の売り子も頼まれたにもかかわらず、途中やはり行方をくらましてしまったような、そうでもないような…。
とりえあず、御隣さんと御話しさせてもらった。その記憶だけは、しかとあります。
とあるところでは会場で流れるBGMについて話したり。
とあるところでは種キャラを実物化させて身の回りに置いてみたら?みたいな話をしていたり(例えば親兄弟、親族、幼馴染、クラスメイト、学校関係者、赤の他人、etc)。
とあるところでは井戸端ったり。
改めて、皆さん本当にいい人たちばかりだなと感じました。
諸手を広げて…いるのかは分かりませんが、来るもの拒まず精神が何だか、無性に暖かいです。
紅の豚の「時には昔の話を」という歌をご存知ですか?
同人の世界は、イベントとか会場とかいう、ある意味特殊な世界で、年に何回会えるのだろう?みたいなところがありますが、この歌詞のようになれたらいいなと思わせる。そんな人達と雰囲気があると思います。
「時には昔の話を」の歌詞はこちら↓
http://www.jtw.zaq.ne.jp/animesong/ku/kurenai/tokiniwa.html
電車から外見てると「テレクラ」と書かれた看板が目につきます。
線路側に向かって堂々と掲げられています。
でもその佇まいは思いっきし民家…を、レンタルビデオショップに改造したかのような感じ。
ミネルバという看板掲げた店は近くにあるんですけどね。何やっている御店なのかは知りませんが。
そんなものがあったなと思った11/1朝、その日の始まりでした。
その日の終わりは、ドライクリーニングした(自分家の洗濯機で)干したのに、雨降ってしかも風が強いため、ベランダの床に落ちていたのを発見したことに終わりました。
六年前は結構高いところ(名目マンション)に住んでて、風が強いある日、遥か彼方の地上に冬用の厚い毛布が落ちているのは経験したことあるんですけどね。今のところ、それ以上の驚きはないな。原付きで行動走ってたら胡瓜が落ちててどうしようと思ったことはありますが。
毎回思うのですが、こんなサークルとしてオフ活動していないはみ出し者がレポをやっていいのか。
サークル様方に混じって宴会に繰り出していいのか。
この世界に常に置いて行かれがちな感がある奴が皆さまの御話に加わって良いのか!!?
でもちゃっかり居座っているこなきじじいのような奴です。
うっちゃーしい輩がいつもここに居るのですね、相すみませんです。
何でおいてけぼり感があるかというと。
自分、即ち轍は、EVAも見てないしニコも見てないし(ニコルじゃないよ?)オフもしてなければ次のイベントがとか締め切りがとか第三者として関与できない立ち位置にいるからなんですね。知人の方々にエールを送るしかできない能なし君なのですね。
これは…もっとヲタの道を極めねばならぬということなのですかね!?
だけど、第三者として、イコール、ファンとして、精一杯楽しませていただいておりますです。
しかし、今回はそれ以上にヘッロンヘロンでした。
この度パラサイトさせていただいたSPに戻ってきた時(御昼前)に「疲れ果ててるね」という御声を方々からいただいたくらい。
しかし、これはイベント疲れではないです!徹夜で原稿をやったわけではないし、会場に入る前に急いでコンビニにペーパー持って駆け込んだわけでもないです。轍はしがない売り子でしたから。
実はイベント2日前にやんごとなき理由で五時起きで高速バスに乗り大阪に行き、そこで一泊。
その翌日、つまりイベント前日に四時起きで兵庫に行き、そこで七時間拘束され。
夜八時過ぎに家へ戻ってきて、そこからイベント準備を始め、サークルリストの最終チェックをし爆睡。
当日は四時に起きてモソモソとモソラとなって準備を始め、出かけました。
自分は二度寝したら確実に寝過ごすから、会場に行って寝ようと目論んだわけですね。サークルチェックもしたかったし。今回パラサイトさせていただいたSP主には「え?そんなに早く来たの?もっとゆっくり来てよかったのに」と驚かれました。
いや、うん、まぁ。
タノシミ、デシタカラネ。
もうね、一般参加のくせが付いちゃってるんですね。
小心者と言うか心配症と言うかヌケサクと言うか。
条件反射みたいになっちゃってるんでしょうね。
兎にも角にも一般より早く入ることができたのには、本当に主には感謝しています。
今まで地方の1000スペくらいのイベントしか見たことなかったですから(開場前の様子)、祭りの直前の様子が見れてよかったです。あんな風になってたのかぁ。何度も経験あるサークル様方には何気ないことかもしれませんが、轍にとってはミーハーのようにはしゃげる体験でした。
多謝!
「売り子なり買い物なり何でもしまっせ」
と公言していた轍ですが、途中、あっちゃこっちゃに挨拶に行っていたような気がします。いや、実際行っていた。しかもY様の売り子も頼まれたにもかかわらず、途中やはり行方をくらましてしまったような、そうでもないような…。
とりえあず、御隣さんと御話しさせてもらった。その記憶だけは、しかとあります。
とあるところでは会場で流れるBGMについて話したり。
とあるところでは種キャラを実物化させて身の回りに置いてみたら?みたいな話をしていたり(例えば親兄弟、親族、幼馴染、クラスメイト、学校関係者、赤の他人、etc)。
とあるところでは井戸端ったり。
改めて、皆さん本当にいい人たちばかりだなと感じました。
諸手を広げて…いるのかは分かりませんが、来るもの拒まず精神が何だか、無性に暖かいです。
紅の豚の「時には昔の話を」という歌をご存知ですか?
同人の世界は、イベントとか会場とかいう、ある意味特殊な世界で、年に何回会えるのだろう?みたいなところがありますが、この歌詞のようになれたらいいなと思わせる。そんな人達と雰囲気があると思います。
「時には昔の話を」の歌詞はこちら↓
http://www.jtw.zaq.ne.jp/animesong/ku/kurenai/tokiniwa.html
2009-11-11(Wed)
SS036
「ほれ、ラクス嬢の新作ロム・・・っつっても今までの曲も詰めてあるから、再販に近いけどな。先週末に送られてきたぜ。俺の分と、お前の分。それから、ニコルの分」
休日が明けると、軍内部も下へ上へ右へ左へと活気づく。
前の週に処理されなかった事項・案件が、早く処理を済ませたいとばかりに一挙に移動を開始するからだ。学業の世界から直でアカデミーに入り、そのまま軍人として生きてきたイザークやディアッカ達には一端の会社勤めの様相は分からないが、休日明けのこの活気はどこも変わらないだろうと思う。ローテーションがあるとはいえ、やはり世間と同じ休日に休みを取りたがる人間が多い。隊長として仕事に埋もれ、休日を返上することがもはや日課となっているイザークはともかく、ディアッカも周囲の例にもれず、昨日・一昨日と休日を取っていた。二人は三日ぶりに会ったわけだが、見慣れ過ぎているこの顔に再会の感慨などわくはずもない。
ディアッカは、ほれ、と手にしていた三枚のロムの内、一枚をイザークへ差し出した。
ところが、イザークは一瞥くれただけで受け取ろうとはしない。
「・・・・・・・・・俺は受け取らん。あの女からの物など一切持ってくるなと、前にそう言ったはずだが?」
「あー…まぁ、確かに聞いたわな」
記憶を手繰り寄せるまでもなく、イザークがこう言うであろうことはディアッカの予測の範囲であった。
イザークの屋敷もとい部屋からラクス=クラインに関する一切が消えたのも、まだ遠くない記憶。
正確には、一度目の大戦が終わってすぐの頃。
その頃は処理だ処罰だと盥回しにされ、流れに身を任せていた日々が続いていた。自業自得とは言え、さすがに軍務や規定を振りかざすばかりの上層部や御役所に辟易していたのは、恐らくディアッカだけではないであろう。以前とは別の意味でため息が増えていたような気がする。何も言わなかったのは、大戦終盤に行動を共にした、同期の元エースパイロットだけだった。
また、同期の中で最も気が短いであろう幼馴染も予想に反して何も言ってこなかった。(ただし出会いがしらに一発見舞われた)
そんな折、何かの用事でイザークの元へ行く機会があった。幼い頃は幾度も訪れていたものの、生還を果たし、数年来に訪れたその屋敷や部屋はまるでデジャブに捉われたかのような違和感を感じた。正直、自分の知っている何かに似ているな、というのが第一感想だった。
そこには成長したイザークがいて、軍の物が増え、エザリアおばさんがおらず、使用人も減り、幾度となくからかうネタとなっていた、ラクス=クラインの影が消えていた。
ラクス嬢がアスランと婚約したと聞いた時ですら、なんら変わらなかったのにな。
「イザーク、お前、潔癖症だったっけ?」
それを口にはできなかった。
ラクス=クラインが議長に就任し、慎ましやかだがどこか彩られた式典が催された。
議長自らが式典で歌を歌い、平和を願い、同時に誓った。
その際作られたロムが、後日、俺達の元へ送られて来た。ニコルの分も含めて、今回と同じように同封されていた。アスランへは、奴と直接会う機会があったそうだからその時にでも渡したのだろう。
その時は特に何も考えてはいなかったが、イザークがそのロム受け取りを拒否したのを見て、傍に居たディアッカは別段驚かなかった。
ただ、幼い頃、身内だけのパーティで緊張しながら手にしていたロムにサインを求めていた姿が頭に浮かんだ。あんなにあがっているイザークを見たのは先にも後にもあれきりだった。そして、式典の時に作られたロム。あれがラクス=クライン自らが贈ってきた最初の贈り物だった。
ディアッカはまた一つ増えた溜息とともに、イザークが受け取りを拒んだロムを手にした。
「お前、好きじゃなかったか?彼女の歌」
「・・・何度も言わせるな。俺はあの女からの物など、一切、受け取らん」
これで話は終わりだとばかりに、止めていた手を動かし始めた。
「お前がラクス嬢を好きかどうかは置いといてさぁ。
お前が好きだったのは、この歌だろ?」
ラクス嬢が好きだから、彼女の歌う歌が全て好き、なんて。
そんなチープな発想。
お粗末な感情。
愚かな理論。
「好きなら好きで、いいんじゃない?」
名前は忘れたけどさ。
ニコルだって、敵だってのに、"尊敬している音楽家"にいつもナチュラルをあげやがる。
決まり文句、覚えてるか?
『僕はその人の持つ音楽の才能に魅かれたんです。
それの何処を憎めと言うんですか?』
〜思考の削除と拾得〜
「えーと。世の中に偶然はなく、すべては必然である?」
「そうらしいな」
「誰が言ったんだっけ?」
「さぁ。だが、デモクリトスが"いかなることも偶然によって起こりえない"、と言っている」
「誰それ?」
「アナクサゴラスの弟子だ」
「もっと分かんない」
「ソクラテスやプラトンと同年代を生きた人物らしい。原子論を確立した古代ギリシアの哲学者だ」
「原子?アトム?」
「ああ。この頃は科学的というよりも概念的にアトムの存在を信じていたらしい。モノを分解していくとどんどん小さくなるだろう?」
「うん」
「それの極限まで小さくしたものがアトムだと」
「なんか大雑把じゃない?」
「何事もまず、仮説から入る。そんなものさ」
「じゃあ、全てが必然であるなら、一つ一つの行動に意味があるってこと?」
「そう、なるのかな」
「じゃあ、例えばだよ。アスランがレノアさんの子供であることも、近所の犬がうるさいことも、地球と言う惑星が在るのにプラントやコロニーが存在するのも?」
「最初のは順序が逆だな。俺が母上の子どもと言うよりは、母上が俺を生み、育てた結果、アスラン=ザラという人物がここにこうして居る。近所の犬が吠えているのは人見知りで、なのに家が人通りが多い通りに面しているから必要以上に吠えてしまう。そしてそれを煩いと感じるのは個人の感性の問題だ」
「じゃあ。最後のは?」
「お前な…偶然で、こんな馬鹿でかい人工の居住地が存在すると本気で思っているのか?」
「あ、ははっは。それもそうか」
「そうだ」
「そっかぁ」
「そうだ。まぁ、結果と言っても悪くはないのだろうけど。行動や現象の、一連に、何かしらの関連性がある以上、必然は否めないだろう」
「ふーん…じゃあさぁ。何で、人殺しとか銀行強盗とか、恋が実らないとかあるんだろう」
「必然だからって全てが良い方向に向かうわけではないだろう」
「じゃぁさ。起こるべくして起こったことなのに、何で後悔なんてするわけ?」
「前進したいからだろ」
「…後悔って、後ろを振り返ることだよね?」
「言い方を変えるとだな。何でそのような必然が起こったのかを自分自身で解明するんだ。それが分かれば、対処の仕様がある。また前へ進める。自信を持てる。勘違いしてるようだけどな、進歩や成長って前に進むことじゃあない、歩みを止めないことだ」
「君らしい意見だよね。なんか納得しちゃうのが悔しいけど」
「どうもね」
「じゃあさ。運命の出会いって、よく言うじゃない?」
「ああ」
「運命って必然なの?」
「今までの話の流れから行くと、そうなるな」
「必然的な運命って、なんか、気持ち悪いな」
「出会う確率より、出会ってからどう過ごしていくかのことの方が余程大事な気がするけどな」
「うーん…、用意された運命かぁ。味気ないなぁ。じゃぁ、あと歓迎できるものと言えば、奇跡くらいしかないな」
「…結局のところ、運命も奇跡も大して変わらない気がするがな」
「えー?何で?」
「その両方ともが、起こった後に名づけられるものだ。反して、偶然とはある程度の予想が付くものを名指す。奇跡は瞬発的なものを指し、運命はその後も続くものを指す。これらのことを鑑みると、やはり必然性の結果には変わりない」
「ロマンないなぁ、君。じゃあ、僕といつか分かれる日が来ても、そんな平然と、『これも必然だから。仕方ないよ』って、笑っていられるの?」
「・・・」
「僕は…やだよ」
「・・・この世のすべてを必然が動かすのであれば、その必然を決めるのは誰だと思う?」
「…神様?」
「お前、神様見たことあるのか?」
「ない。見えない糸でマリオネットのように動かされているのかと思った」
「1〜2時間ならともかく、そんな何百年、何千年も生物を操って動かして遊んで楽しめる神様なんて聞いたことないぞ」
「嘘。思いつき。ごめん」
「はぁ…。いいか。必然を決めているのは、俺達だ」
「僕達・・・?」
「ああ。人間だけじゃなく、動物だって植物だってそうやって生きてきている。いいか。必然は行動に起こした瞬間、必然となるんだ。あらかじめ決まってなんていやしない」
「ごめん。僕のアイデンティティは君のとは別次元にあるようだ。もう少し僕の次元に合せてくれるかな」
「一般に、必然とは起こるべくして起こる出来事を言う。世界が必然によって動かされているのなら、何故俺達は未来のことを知ることができない?答えは一つ。俺たち自身がその時々に応じて必然を選んでいるからだ」
「なら、何で思い通りにいかないの?他人の必然と被るから?」
「Close enough! 俺が思うに、必然とは、起こるその瞬間の刹那まで実現するかどうか分からない。個が『明日これをしよう』と決めても、突然来客が在って予定が潰されるかもしれない。もしかしたら天候の関係で中止せざるを得ないかもしえない」
「…必然って、もしかして、起こったことに対して使う言葉だったりする?」
「Good job!! どんなに勝率が高くても、全ては予測や予報の範囲を脱することはできない。だが、その実現性を、必然へと導くことはできる。それが努力だと、俺は考えている」
「コーディネーターが凄い能力を持っているのに、やる気が無ければ価値が無いのと同じだね」
「そうなるな。そこで、だ」
「?」
「先ほどの質問に戻るわけだが」
「…うん」
「…なんとなく、答えは見えてきたか別れという必然が用意されていたとしても、その後の俺達の努力次第で、また再開と言う必然を用意することもできるわけだ」
「…うん」
「それと、もうひとつ」
「?」
「必然とは、その人が出来る時に出来ることをやれている証拠だと、俺は思う。強盗や人殺しなんて悪いことはあまり考えたくないけど、それを幸せと思っていたい・・・かな?」
「何で疑問形なのさ」
「今までそんな風に感じたことなかったから。これから実行に移す、と今決めたから」
「そんな馬鹿正直なところまで…本当、君らしいよ」
〜君が言うならそれでいいよ。でもね、必然を感じたことは、僕にはないんだ。〜
「ほれ、ラクス嬢の新作ロム・・・っつっても今までの曲も詰めてあるから、再販に近いけどな。先週末に送られてきたぜ。俺の分と、お前の分。それから、ニコルの分」
休日が明けると、軍内部も下へ上へ右へ左へと活気づく。
前の週に処理されなかった事項・案件が、早く処理を済ませたいとばかりに一挙に移動を開始するからだ。学業の世界から直でアカデミーに入り、そのまま軍人として生きてきたイザークやディアッカ達には一端の会社勤めの様相は分からないが、休日明けのこの活気はどこも変わらないだろうと思う。ローテーションがあるとはいえ、やはり世間と同じ休日に休みを取りたがる人間が多い。隊長として仕事に埋もれ、休日を返上することがもはや日課となっているイザークはともかく、ディアッカも周囲の例にもれず、昨日・一昨日と休日を取っていた。二人は三日ぶりに会ったわけだが、見慣れ過ぎているこの顔に再会の感慨などわくはずもない。
ディアッカは、ほれ、と手にしていた三枚のロムの内、一枚をイザークへ差し出した。
ところが、イザークは一瞥くれただけで受け取ろうとはしない。
「・・・・・・・・・俺は受け取らん。あの女からの物など一切持ってくるなと、前にそう言ったはずだが?」
「あー…まぁ、確かに聞いたわな」
記憶を手繰り寄せるまでもなく、イザークがこう言うであろうことはディアッカの予測の範囲であった。
イザークの屋敷もとい部屋からラクス=クラインに関する一切が消えたのも、まだ遠くない記憶。
正確には、一度目の大戦が終わってすぐの頃。
その頃は処理だ処罰だと盥回しにされ、流れに身を任せていた日々が続いていた。自業自得とは言え、さすがに軍務や規定を振りかざすばかりの上層部や御役所に辟易していたのは、恐らくディアッカだけではないであろう。以前とは別の意味でため息が増えていたような気がする。何も言わなかったのは、大戦終盤に行動を共にした、同期の元エースパイロットだけだった。
また、同期の中で最も気が短いであろう幼馴染も予想に反して何も言ってこなかった。(ただし出会いがしらに一発見舞われた)
そんな折、何かの用事でイザークの元へ行く機会があった。幼い頃は幾度も訪れていたものの、生還を果たし、数年来に訪れたその屋敷や部屋はまるでデジャブに捉われたかのような違和感を感じた。正直、自分の知っている何かに似ているな、というのが第一感想だった。
そこには成長したイザークがいて、軍の物が増え、エザリアおばさんがおらず、使用人も減り、幾度となくからかうネタとなっていた、ラクス=クラインの影が消えていた。
ラクス嬢がアスランと婚約したと聞いた時ですら、なんら変わらなかったのにな。
「イザーク、お前、潔癖症だったっけ?」
それを口にはできなかった。
ラクス=クラインが議長に就任し、慎ましやかだがどこか彩られた式典が催された。
議長自らが式典で歌を歌い、平和を願い、同時に誓った。
その際作られたロムが、後日、俺達の元へ送られて来た。ニコルの分も含めて、今回と同じように同封されていた。アスランへは、奴と直接会う機会があったそうだからその時にでも渡したのだろう。
その時は特に何も考えてはいなかったが、イザークがそのロム受け取りを拒否したのを見て、傍に居たディアッカは別段驚かなかった。
ただ、幼い頃、身内だけのパーティで緊張しながら手にしていたロムにサインを求めていた姿が頭に浮かんだ。あんなにあがっているイザークを見たのは先にも後にもあれきりだった。そして、式典の時に作られたロム。あれがラクス=クライン自らが贈ってきた最初の贈り物だった。
ディアッカはまた一つ増えた溜息とともに、イザークが受け取りを拒んだロムを手にした。
「お前、好きじゃなかったか?彼女の歌」
「・・・何度も言わせるな。俺はあの女からの物など、一切、受け取らん」
これで話は終わりだとばかりに、止めていた手を動かし始めた。
「お前がラクス嬢を好きかどうかは置いといてさぁ。
お前が好きだったのは、この歌だろ?」
ラクス嬢が好きだから、彼女の歌う歌が全て好き、なんて。
そんなチープな発想。
お粗末な感情。
愚かな理論。
「好きなら好きで、いいんじゃない?」
名前は忘れたけどさ。
ニコルだって、敵だってのに、"尊敬している音楽家"にいつもナチュラルをあげやがる。
決まり文句、覚えてるか?
『僕はその人の持つ音楽の才能に魅かれたんです。
それの何処を憎めと言うんですか?』
〜思考の削除と拾得〜
「えーと。世の中に偶然はなく、すべては必然である?」
「そうらしいな」
「誰が言ったんだっけ?」
「さぁ。だが、デモクリトスが"いかなることも偶然によって起こりえない"、と言っている」
「誰それ?」
「アナクサゴラスの弟子だ」
「もっと分かんない」
「ソクラテスやプラトンと同年代を生きた人物らしい。原子論を確立した古代ギリシアの哲学者だ」
「原子?アトム?」
「ああ。この頃は科学的というよりも概念的にアトムの存在を信じていたらしい。モノを分解していくとどんどん小さくなるだろう?」
「うん」
「それの極限まで小さくしたものがアトムだと」
「なんか大雑把じゃない?」
「何事もまず、仮説から入る。そんなものさ」
「じゃあ、全てが必然であるなら、一つ一つの行動に意味があるってこと?」
「そう、なるのかな」
「じゃあ、例えばだよ。アスランがレノアさんの子供であることも、近所の犬がうるさいことも、地球と言う惑星が在るのにプラントやコロニーが存在するのも?」
「最初のは順序が逆だな。俺が母上の子どもと言うよりは、母上が俺を生み、育てた結果、アスラン=ザラという人物がここにこうして居る。近所の犬が吠えているのは人見知りで、なのに家が人通りが多い通りに面しているから必要以上に吠えてしまう。そしてそれを煩いと感じるのは個人の感性の問題だ」
「じゃあ。最後のは?」
「お前な…偶然で、こんな馬鹿でかい人工の居住地が存在すると本気で思っているのか?」
「あ、ははっは。それもそうか」
「そうだ」
「そっかぁ」
「そうだ。まぁ、結果と言っても悪くはないのだろうけど。行動や現象の、一連に、何かしらの関連性がある以上、必然は否めないだろう」
「ふーん…じゃあさぁ。何で、人殺しとか銀行強盗とか、恋が実らないとかあるんだろう」
「必然だからって全てが良い方向に向かうわけではないだろう」
「じゃぁさ。起こるべくして起こったことなのに、何で後悔なんてするわけ?」
「前進したいからだろ」
「…後悔って、後ろを振り返ることだよね?」
「言い方を変えるとだな。何でそのような必然が起こったのかを自分自身で解明するんだ。それが分かれば、対処の仕様がある。また前へ進める。自信を持てる。勘違いしてるようだけどな、進歩や成長って前に進むことじゃあない、歩みを止めないことだ」
「君らしい意見だよね。なんか納得しちゃうのが悔しいけど」
「どうもね」
「じゃあさ。運命の出会いって、よく言うじゃない?」
「ああ」
「運命って必然なの?」
「今までの話の流れから行くと、そうなるな」
「必然的な運命って、なんか、気持ち悪いな」
「出会う確率より、出会ってからどう過ごしていくかのことの方が余程大事な気がするけどな」
「うーん…、用意された運命かぁ。味気ないなぁ。じゃぁ、あと歓迎できるものと言えば、奇跡くらいしかないな」
「…結局のところ、運命も奇跡も大して変わらない気がするがな」
「えー?何で?」
「その両方ともが、起こった後に名づけられるものだ。反して、偶然とはある程度の予想が付くものを名指す。奇跡は瞬発的なものを指し、運命はその後も続くものを指す。これらのことを鑑みると、やはり必然性の結果には変わりない」
「ロマンないなぁ、君。じゃあ、僕といつか分かれる日が来ても、そんな平然と、『これも必然だから。仕方ないよ』って、笑っていられるの?」
「・・・」
「僕は…やだよ」
「・・・この世のすべてを必然が動かすのであれば、その必然を決めるのは誰だと思う?」
「…神様?」
「お前、神様見たことあるのか?」
「ない。見えない糸でマリオネットのように動かされているのかと思った」
「1〜2時間ならともかく、そんな何百年、何千年も生物を操って動かして遊んで楽しめる神様なんて聞いたことないぞ」
「嘘。思いつき。ごめん」
「はぁ…。いいか。必然を決めているのは、俺達だ」
「僕達・・・?」
「ああ。人間だけじゃなく、動物だって植物だってそうやって生きてきている。いいか。必然は行動に起こした瞬間、必然となるんだ。あらかじめ決まってなんていやしない」
「ごめん。僕のアイデンティティは君のとは別次元にあるようだ。もう少し僕の次元に合せてくれるかな」
「一般に、必然とは起こるべくして起こる出来事を言う。世界が必然によって動かされているのなら、何故俺達は未来のことを知ることができない?答えは一つ。俺たち自身がその時々に応じて必然を選んでいるからだ」
「なら、何で思い通りにいかないの?他人の必然と被るから?」
「Close enough! 俺が思うに、必然とは、起こるその瞬間の刹那まで実現するかどうか分からない。個が『明日これをしよう』と決めても、突然来客が在って予定が潰されるかもしれない。もしかしたら天候の関係で中止せざるを得ないかもしえない」
「…必然って、もしかして、起こったことに対して使う言葉だったりする?」
「Good job!! どんなに勝率が高くても、全ては予測や予報の範囲を脱することはできない。だが、その実現性を、必然へと導くことはできる。それが努力だと、俺は考えている」
「コーディネーターが凄い能力を持っているのに、やる気が無ければ価値が無いのと同じだね」
「そうなるな。そこで、だ」
「?」
「先ほどの質問に戻るわけだが」
「…うん」
「…なんとなく、答えは見えてきたか別れという必然が用意されていたとしても、その後の俺達の努力次第で、また再開と言う必然を用意することもできるわけだ」
「…うん」
「それと、もうひとつ」
「?」
「必然とは、その人が出来る時に出来ることをやれている証拠だと、俺は思う。強盗や人殺しなんて悪いことはあまり考えたくないけど、それを幸せと思っていたい・・・かな?」
「何で疑問形なのさ」
「今までそんな風に感じたことなかったから。これから実行に移す、と今決めたから」
「そんな馬鹿正直なところまで…本当、君らしいよ」
〜君が言うならそれでいいよ。でもね、必然を感じたことは、僕にはないんだ。〜


